Keepaを価格推移グラフの確認だけに使っていませんか。Keepaの「Deal」機能を使えば、Amazon全体から「いま値下がっている商品」をジャンルや値下げ率で絞り込んで一覧表示できます。 1点ずつASINを調べる手間が省け、仕入れ機会を逃しにくくなるのが大きな利点です。
この記事では、Keepa Deal の画面の見方から、値下げ率フィルター・ジャンル別検索・値下がり通知の3つの実務的な使い方までを整理します。最後に、似た機能である Product Finder との違いと使い分けもまとめました。
Keepa Deal とは — 値下がり中の商品を横断的に探す機能
Keepa Deal は、Amazon上で現在進行形で値下がっている商品をリスト化して表示する機能です。価格推移グラフが「特定商品の過去」を見るための機能だとすれば、Deal は「Amazon全体のいま」を俯瞰するための機能と整理できます。
主な用途は次の3つです。
- 仕入れ機会の発見: セール対象商品から、再販で利益が出そうなものを抽出する
- 競合動向の把握: 同カテゴリのライバル商品がセールに入ったタイミングを把握する
- タイムセール先取り: Amazonタイムセール・プライムデー対象品をいち早くキャッチする
値下げ率・カテゴリ・価格帯・売上ランクなど複数条件で絞り込めるため、「家電カテゴリで30%以上値下がりしているもの」「ベビー用品で売上ランク1万以内かつ20%オフ」といった条件検索が可能です。
Keepa全体の基礎についてはKeepaの使い方ガイドを参照してください。本記事は Deal 機能に絞って解説します。
アクセス方法 — Web版とブラウザ拡張機能
Keepa Deal にアクセスする経路は主に2つあります。
1. Web版から直接アクセス
keepa.com にアクセスし、上部メニューの「Deals」タブを選択します。ログインせずに利用開始できますが、通知設定や絞り込み条件の保存には無料アカウント登録が必要です。
2. ブラウザ拡張機能経由
Chrome / Firefox / Edge にKeepa拡張機能を入れている場合、ツールバーのKeepaアイコンから「Deals」へワンクリックでジャンプできます。Amazonの商品ページを開いている流れで、関連カテゴリのセール一覧を確認するのに便利です。
なお拡張機能が表示されない場合はKeepa拡張機能が表示されない時の対処法を参照してください。
無料プランでも一覧表示と基本フィルターは利用できますが、過去90日以上の値下げ履歴や、より詳細な絞り込み条件は有料プラン(月額約€19)でのみ利用可能です。
基本画面の見方 — 4つの主要エリア

Deal画面は大きく4つのエリアに分かれています。
| エリア | 内容 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 左サイドバー(フィルター) | カテゴリ・値下げ率・価格帯・売上ランク等を設定 | 検索条件の指定 |
| 中央の一覧 | 該当商品が表形式で表示。サムネイル・現在価格・通常価格・値下げ率・売上ランクを確認 | 候補商品のスクリーニング |
| 行のクリック先 | 該当商品の Keepa 詳細画面(価格推移グラフ・出品者数推移) | 個別商品の深掘り |
| 上部のソート切替 | 「値下げ率の大きい順」「売上ランクが高い順」「セール開始が新しい順」等で並べ替え | 仕入れ判断の優先度づけ |
一覧画面に表示される 「値下げ率」は、通常価格(過去90日の中央値)に対する現在価格の差 で算出されます。瞬間的な値下げではなく、ある程度安定した「いつもより安い」状態を示す指標として読めるのが特徴です。
なお販売者数や FBA / FBM の内訳まで踏み込んで判断したい場合は、個別商品ページに遷移してKeepaのOffers・Dataタブの見方で解説した読み方を組み合わせます。
使い方① — 値下げ率でフィルター

最も基本的な使い方が、値下げ率による絞り込みです。
左サイドバーの「Discount」項目で、最小値下げ率を指定します。指定できる値はおおむね以下の段階です。
- 10%以上: 軽微な値下げまで含めて広く拾う
- 20%以上: 一般的なセール水準
- 30%以上: 仕入れ候補として検討に値する水準
- 50%以上: アウトレット・在庫処分品の可能性が高い水準
- 80%以上: 価格設定ミス・在庫処分の可能性。要精査
実務では 「30%以上 + 売上ランクが特定カテゴリで上位1万以内」 を基準にスクリーニングする方が多い印象です。値下げ幅が大きいほど魅力的に見えますが、需要が薄い商品は値下げしても回転しないため、売上ランクとの組み合わせが要です。
加えて「期間」フィルター(直近1時間・12時間・1日・3日・7日)を組み合わせると、「ここ1日以内に新規に値下がった商品」だけを抽出でき、競合より先に動く余地を確保できます。
使い方② — ジャンル別セール検索
カテゴリ(Root category)から特定ジャンルだけを絞り込む使い方です。
サイドバーの「Categories」項目でAmazonのトップカテゴリを選択し、必要に応じてサブカテゴリまで掘り下げます。たとえば次のような組み合わせが実務的です。
- 「ホーム&キッチン > キッチン用品」+ 値下げ率20%以上: 季節型商品の入れ替わり需要を捕まえる
- 「ベビー&マタニティ」+ 値下げ率30%以上 + 売上ランク2万以内: 消耗品系の継続需要を狙う
- 「家電&カメラ」+ 値下げ率15%以上 + プライムデー期間: 大型セール時の値動きを横断把握
カテゴリ絞り込みのコツは、最初から狭く絞り込みすぎないことです。サブカテゴリまで指定すると除外漏れが発生しやすいため、まず大カテゴリで全体を眺め、上位に出てきた商品の傾向を見てから狭めるのが安全です。
また、自分の取り扱いカテゴリの「平常時のセール頻度」を把握しておくと、季節要因と通常パターンの切り分けが効くようになります。
使い方③ — 通知設定で値下がりキャッチ

毎日Dealをチェックする時間がない場合、通知設定で「条件にマッチした商品が出たら知らせてもらう」運用に切り替えられます。
設定手順は次の通りです。
- Deal画面でフィルター条件(カテゴリ・値下げ率・売上ランク等)を設定する
- 上部の「Save Filter」または「Notify」ボタンをクリック
- 通知頻度(即時 / 1日1回 / 1週間に1回)を選択
- 通知方法(メール / Keepa内通知)を指定
実用的な通知パターンは以下のような構成です。
- 即時通知: 値下げ率50%以上 + 売上ランク上位5,000以内(緊急性の高い案件のみ)
- 1日1回通知: カテゴリ絞り + 値下げ率20%以上(日次の候補スクリーニング)
- 週次通知: 値下げ率30%以上 + 売上ランク2万以内(落ち着いた仕入れ検討)
通知の取りこぼし対策・通知が来ない場合の確認はKeepa価格追跡ができない・通知が来ない時の対処法に詳しくまとめています。
Product Finder との違い — 「値下がり中」か「条件マッチ」か
Keepaには Deal と似た機能として Product Finder があります。両者は混同されやすいですが、目的と検索の起点が異なります。
| 機能 | 検索起点 | 主な用途 | 必要プラン |
|---|---|---|---|
| Deal | 「現在値下がっているもの」 | セール対応・仕入れ機会発見 | 無料プランで一部利用可 |
| Product Finder | 「任意条件にマッチするもの」 | 商品リサーチ・新規ジャンル開拓 | 有料プラン必須 |
ざっくり整理すると、Deal は「いま起きている値動き」起点、Product Finder は「条件設計」起点です。日々のセール対応には Deal、長期的な商品開拓には Product Finder という使い分けが基本になります。
Product Finder の詳しい使い方はKeepa Product Finder の使い方ガイドで解説しています。
まとめ
Keepa Deal は、Amazon全体で起きている値下げを一覧化できる機能です。要点を整理すると次の通りです。
- アクセス: Web版(keepa.com/Deals タブ) / ブラウザ拡張機能から1クリック
- 基本軸: 値下げ率 × カテゴリ × 売上ランクの3軸で絞り込む
- 通知運用: 高頻度チェックが難しい場合は条件保存+通知でカバー
- 使い分け: 「いま起きている値下がり」が Deal、「条件にマッチする商品の探索」が Product Finder
価格推移グラフ単体での仕入れ判断に加え、Deal で横断的に値下げ商品をキャッチする運用を組み合わせると、機会損失をぐっと減らせます。値下げ率や売上ランクの組み合わせは扱うカテゴリによって最適値が変わるため、まずは緩めの条件で1〜2週間運用し、自分の市場感覚に合わせて段階的にチューニングしていくのが現実的です。


