UpPromote(アッププロモート)はShopifyアプリストアでレビュー3,300件超を集めるアフィリエイト管理アプリです。無料プランから月額199.99ドルのEnterpriseプランまで4段階の料金体系を提供しており、ストア規模やアフィリエイト運用の本気度に応じてプランを選べる設計になっています。

ただし、プラン選びを誤ると「月額は安いが成果報酬手数料で割高になる」「上位プランに入ったのに機能を使い切れていない」といった失敗が起こりがちです。本記事では、各プランの内容と「売上規模別の実コスト」を試算したうえで、競合アプリとの料金比較、プラン選びの判断基準までを順に整理します。

これからUpPromoteの導入を検討する方、すでに無料プランで運用していて有料プラン移行を検討中の方の判断材料になる内容を目指しました。

UpPromoteの料金プラン全体像

ノートPCでShopifyアプリの料金プランを検討するイメージ

まず、UpPromoteの4プランを一覧で確認します(2026年5月時点、UpPromote公式 pricing ページより)。

プラン月額(月払い)月額(年払い)月間リファラル上限成果報酬手数料
Free$0$0200件なし
Growth$29.99$24.99($299.90/年)300件売上の2%
Professional$89.99$74.99($899.90/年)600件売上の1.5%
Enterprise$199.99$166.66($1,999.90/年)無制限売上の1%

重要なポイントは2つです。

  1. 月間リファラル上限: 月間で承認できるアフィリエイト経由の注文件数。これを超えると追加分が処理されません
  2. 成果報酬手数料: 有料プランは月額に加え、アフィリエイト売上に対する手数料(2%〜1%)がUpPromote側に発生

無料プランは月200件まで対応でき手数料もかからないため、立ち上げ期のストアであればまずFreeから始めるのが定石です。一方、月間リファラルが300件を超える段階に入ると、Growthプラン以上への移行が必須となります。

なお、年払いを選ぶと月払いに比べて約17%安くなります。長期運用が確定している場合は年払いが合理的です。

各プランの詳細と向いているケース

Free($0)— 立ち上げ期・テスト運用向け

無料プランは、月間リファラル200件以内であれば基本機能をすべて利用できる点が大きな魅力です。

主な機能:

  • アフィリエイトプログラム作成(1つまで)
  • コミッション設定(パーセンテージ / 固定額 / 組み合わせ)
  • アフィリエイター登録・管理(人数は無制限)
  • クリック・売上・コンバージョンのリアルタイム計測
  • 不正検知(自己アフィリエイトの自動検知など)
  • 手動報酬支払い(銀行振込やPayPal個別送金)

向いているケース:

  • アフィリエイトプログラムを試験的に立ち上げたい
  • 月間アフィリエイト経由注文が200件以下
  • 数名〜数十名規模のアフィリエイターでテスト運用したい
  • PayPal自動一括支払いやマルチレベル機能は不要

注意点:

無料プランはプログラム数が1つに制限されています。複数のコミッション体系を並行運用したい場合(標準プログラムとVIPプログラムを分けたいケースなど)はGrowth以上が必要です。

Growth($29.99/月)— 成長フェーズ・複数プログラム運用向け

月間リファラルが300件まで対応可能になり、複数のアフィリエイトプログラムを並行運用できるプランです。

Free から追加される主な機能:

  • アフィリエイトプログラム数: 無制限
  • プレミアム登録フォーム(カスタムフィールド・条件分岐対応)
  • 顧客リファラル機能(既存顧客が友人を紹介する仕組み)
  • UpPromoteマーケットプレイス掲載(UpPromoteのアフィリエイターネットワークから募集可能)

向いているケース:

  • 月間アフィリエイト経由注文が200〜300件
  • 標準プログラムとVIPプログラムを分けて運用したい
  • ストア顧客に友人紹介プログラムを提供したい
  • 英語圏のアフィリエイターも積極的に募集したい

注意点:

成果報酬手数料が**売上の2%**発生します。例えばアフィリエイト経由で月100万円の売上が立つと、月額29.99ドル(約4,500円)に加えてUpPromoteへの手数料が約2万円かかる計算です。月間売上規模が大きい場合、後述のProfessionalプラン(手数料1.5%)のほうがトータルで安くなる場合があります。

Professional($89.99/月)— 本格運用・PayPal自動支払いが必要なフェーズ

月間リファラル600件まで対応し、運用効率を上げる10以上の機能が追加されます。多くのストアにとって「本気でアフィリエイト運用するならここから」と言える水準です。

Growth から追加される主な機能:

  • マルチレベルアフィリエイト(紹介の紹介、2段階以上の報酬体系)
  • PayPal自動一括支払い
  • アンチリーク割引(クーポンコードの不正流出防止)
  • 自動クーポン生成
  • アフィリエイトあたりのクーポン発行数: 無制限(Free/Growthは1個)
  • 顧客紹介プログラムの拡張機能(紹介ボーナス自動付与など)

向いているケース:

  • 月間アフィリエイト経由注文が300〜600件
  • アフィリエイター数が数十名規模を超え、報酬支払い業務の自動化が必要
  • マルチレベルアフィリエイト(インフルエンサー紹介プログラム等)を運用したい
  • 海外アフィリエイターへのPayPal一括送金を効率化したい

注意点:

月額は約13,500円($89.99)と一気に上がります。Growthからの差額(月60ドル)と削減できる業務時間(PayPal手動送金など)を比較し、人件費換算で元が取れるかを判断材料にしてください。

Enterprise($199.99/月)— 複数ストア・大規模事業者向け

月間リファラル上限が無制限になり、複数ストアの一元管理にも対応する最上位プランです。

Professional から追加される主な機能:

  • 月間リファラル: 無制限
  • マルチストア管理(複数のShopifyストアを1アカウントで管理)
  • カスタム開発オプション(特殊要件への個別対応)
  • 専任サポート・優先対応

向いているケース:

  • 月間アフィリエイト経由注文が600件超
  • 複数のShopifyストアを運営しており、アフィリエイトを横断管理したい
  • 月間アフィリエイト売上が数百万円規模で、手数料率1%が効くフェーズ

注意点:

月額約3万円($199.99)と固定費は大きいですが、成果報酬手数料は1%まで下がります。月間アフィリエイト売上が500万円を超えるあたりからEnterpriseのほうがProfessionalよりトータルで安くなり始めます(後述のコスト試算で詳述)。

UpPromoteをShopifyアプリストアで見る →

年払いと月払い、どちらがお得か

UpPromoteは年払いに切り替えると約17%の割引が適用されます。月払いと年払いの差額を整理すると次のとおりです。

プラン月払い年額年払い年額年間差額
Growth$359.88$299.90-$59.98(約9,000円)
Professional$1,079.88$899.90-$179.98(約27,000円)
Enterprise$2,399.88$1,999.90-$399.98(約60,000円)

判断のポイント:

  • 長期運用が確定している場合は年払いが合理的。Enterpriseで年6万円、Professionalで年2.7万円の節約になります
  • 無料プランで様子を見たあと有料プランに移行した場合は月払いから入るのが安全です。月数ヶ月運用してみて、プランレベルが固まってから年払い切り替えを検討する流れがおすすめ
  • 年払いリスク: 途中で他アプリへ乗り換える、運用を停止する、上位プランへ切り替えるなどのケースでは、UpPromoteは原則として未使用期間の払い戻しに応じないため、年払いの場合は損失リスクがあります

「すでに半年以上UpPromoteを安定運用していて、今後もこのプラン水準で継続予定」という状態になったら、年払い切り替えを検討するのがバランスが良いでしょう。

売上規模別の実コスト試算

売上規模に応じたコスト試算を行うデスクの様子

UpPromoteの有料プランは「月額 + アフィリエイト売上×成果報酬手数料率」がトータルコストになります。さらにアフィリエイター報酬(コミッション率、例: 売上の10%)を加味すると、アフィリエイト1件あたりの実コスト構造が見えてきます。

ここでは月商規模別に、UpPromoteへの支払額(月額 + 手数料)がどう変わるかを試算します。為替は1ドル150円で計算しています。

ケース1: 月商100万円・アフィリエイト経由売上15万円(リファラル150件)

無料プランで対応できる規模です。

プラン月額成果報酬手数料UpPromote合計(月)
Free0円0円0円
Growth約4,500円約3,000円(15万×2%)約7,500円
Professional約13,500円約2,250円(15万×1.5%)約15,750円

リファラル150件であればFreeプランで十分です。年間で約9万円(Growth年払い相当)以上の節約になります。

ケース2: 月商500万円・アフィリエイト経由売上50万円(リファラル400件)

無料プランの200件上限を超え、Growth上限300件も超えているためProfessional以上が必須となる規模です。

プラン月額成果報酬手数料UpPromote合計(月)
Free利用不可(上限超過)
Growth約4,500円利用不可(上限超過)
Professional約13,500円約7,500円(50万×1.5%)約21,000円
Enterprise約30,000円約5,000円(50万×1%)約35,000円

Professionalが最適解です。Enterpriseとの差額は月14,000円程度ですが、リファラル数に余裕がある(上限600件)うちはProfessionalで十分対応できます。

ケース3: 月商2,000万円・アフィリエイト経由売上300万円(リファラル700件)

Professionalの上限600件も超え、Enterpriseが必須となる規模です。

プラン月額成果報酬手数料UpPromote合計(月)
Free / Growth利用不可(上限超過)
Professional利用不可(上限超過)
Enterprise約30,000円約30,000円(300万×1%)約60,000円

リファラル数の制約からEnterprise一択となります。アフィリエイト売上に占めるUpPromoteコスト比率は2%程度(月60,000円 / 売上300万円)で、自社アフィリエイトの仕組みとしては妥当な水準と言えます。

プラン乗り換えの損益分岐の目安

成果報酬手数料率の差から計算すると、プラン乗り換えの損益分岐は以下のとおりです(月額差額を手数料率差で割って算出)。

  • Growth → Professional: アフィリエイト売上が月約240万円を超えると、Professionalのほうが安くなる(月額差60ドル ÷ 手数料差0.5%)
  • Professional → Enterprise: アフィリエイト売上が月約2,200万円を超えると、Enterpriseのほうが安くなる(月額差110ドル ÷ 手数料差0.5%)

実務的には、まずリファラル件数の上限でプランが決まり、それを超えたあとに手数料率を見ながら最適化するという順序になります。月間アフィリエイト売上が240万円を超えるストアは、リファラル件数も自然にGrowth上限を超えているはずなので、損益分岐より先に「上限超過」がトリガーになるケースが多いです。

競合アプリとの料金比較

ノートPCで競合料金プランを比較するアナリティクス画面

UpPromote以外のShopifyアフィリエイト管理アプリと、料金体系を横並びで比較します。

アプリ最低月額料金体系成果報酬手数料月間注文上限(最低プラン)特徴
UpPromote$29.99月額固定 + 手数料1〜2%300件(Growth)機能網羅型・グローバル定番
Affitch$19月額固定なしプランによる日本市場特化・日本語UI
GoAffPro約2,400円月額固定プランによるプランによる海外発・低価格帯
まるっと集客0円〜成果報酬型あり(売上連動)国産・スタートアップ向け
Shopify Collabs$0完全無料なしShopify公式・インフルエンサー寄り

料金面で見た位置づけ:

  • 完全無料で始めたい: Shopify Collabs(ただしマッチング寄りで自社プログラム設計の自由度は低い)
  • 低月額・固定型を重視: Affitch(月額19ドル〜、成果報酬手数料なし)
  • 機能の網羅性を重視: UpPromote(4プラン体系で成長段階に合わせやすい)
  • 初期コストゼロで売れたぶんだけ支払いたい: まるっと集客(完全成果報酬型)
  • マルチストア・大規模運用: UpPromote Enterprise(複数ストア一括管理対応)

UpPromoteと最も比較されやすいのはAffitchです。月額の安さと成果報酬手数料なしという点ではAffitchが有利ですが、機能の網羅性(マルチレベル、不正検知、PayPal自動支払いなど)と国際運用実績ではUpPromoteが上回ります。Affitchの詳細はAffitchの使い方ガイドで扱っているので、料金以外の要素も含めて比較したい場合は併せて参照してください。

プラン選びの判断基準 — 4つのチェックポイント

UpPromoteのプランを選ぶ際は、以下の4つの軸で判断するのが実務的です。

1. 月間リファラル件数の見込み

最も先に決まる軸です。直近3ヶ月の平均ではなく、今後6ヶ月の見込みで考えるのがポイント。

  • 〜200件 → Free
  • 200〜300件 → Growth
  • 300〜600件 → Professional
  • 600件超 → Enterprise

「ピーク月で200件を超える」程度であれば一時的な上限超過リスクとして許容できますが、3ヶ月連続で超えるなら上位プラン移行のサインです。

2. PayPal自動支払いの必要性

アフィリエイターが20名を超えるあたりから、手動送金の運用負荷が問題化します。

  • アフィリエイター10名以下 → Free / Growth で手動運用OK
  • 20〜50名 / 海外アフィリエイター含む → Professional のPayPal自動一括支払いを推奨
  • 50名超 → Professional 必須

日本国内のアフィリエイターのみで運用する場合は銀行振込が主流のため、PayPal機能の優先度は下がります。

3. マルチレベル運用(紹介の紹介)の予定

「インフルエンサーAが紹介したインフルエンサーBの売上にも、Aへの報酬を発生させたい」という運用が必要かどうか。

  • マルチレベル不要 → Free / Growth で対応可能
  • マルチレベル必要 → Professional 以上が必須

マルチレベルは運用設計が複雑になりアフィリエイターからの問い合わせも増えがちなため、確実に効果が出る見込みがある場合のみ採用するのが安全です。

4. 複数ストア運営の予定

  • 単一ストア → Free / Growth / Professional のいずれでもOK
  • 複数ストア(ブランド別・地域別など) → Enterpriseが必須

複数ストアを別々のUpPromoteアカウントで管理することは可能ですが、アフィリエイターから見て1つの管理画面で全ストアの成果を確認したいというニーズが強いため、Enterpriseのマルチストア管理機能の価値は大きくなります。

よくある料金関連の疑問(FAQ)

Q1. 無料プランから有料プランへの移行はどのタイミングでするべき?

直近3ヶ月の月間リファラル件数が継続的に150件を超えたら、有料プランへの移行を検討すべきタイミングです。200件の上限に近づくと月の後半に発生したリファラルが処理されないリスクが出てくるため、余裕を持って切り替えるのが安全です。

Q2. 年払いプランは途中解約や返金できますか?

UpPromoteは原則として年払いプランの未使用期間の返金には応じていません。サポートに個別交渉して一部返金が認められたケースもあるようですが、保証はないため初年度は月払いで運用感を確かめてから年払いに切り替えるのが堅実です。

Q3. プランをアップグレードした場合、月額の日割り計算は適用されますか?

UpPromoteはShopifyのアプリ課金システム経由で請求されるため、日割り計算はShopify側のロジックに従います。アップグレード時は新プランの料金が月の残日数に応じて請求される仕組みです。詳細はShopify管理画面の「請求」セクションで確認できます。

Q4. 成果報酬手数料はアフィリエイト経由の「売上」と「コミッション」のどちらに対してかかりますか?

**アフィリエイト経由の売上(注文金額)**に対してかかります。アフィリエイターに支払うコミッションとは別物です。例えばGrowthプランでアフィリエイト経由100万円の売上が立った場合、UpPromoteへの手数料は2万円(100万円×2%)です。アフィリエイター報酬(仮に10%なら10万円)は別途発生します。

Q5. 月間リファラル上限を超えた場合、追加課金はありますか?

追加課金ではなく、超過分のリファラルが処理対象外になります。アフィリエイト経由の注文自体は通常通り完了しますが、UpPromote上での承認・コミッション計上ができなくなります。上限超過が常態化する前にプランアップグレードが必要です。

Q6. Free プランから Growth に上げると、過去のデータは引き継がれますか?

はい、すべてのデータ(アフィリエイター情報・過去の成果・コミッション履歴)はそのまま引き継がれます。プラン変更はUpPromote管理画面の「Billing」セクションから数クリックで完了します。

まとめ — UpPromote料金で失敗しない3つのコツ

  1. 無料プランから始める: 初期投資ゼロで基本機能を試せます。月間リファラル150件を超え始めたら有料プラン移行のサインです
  2. 「月額 + 成果報酬手数料」のトータルで判断する: 単純な月額比較ではなく、アフィリエイト売上規模を加味したトータルコストで比較してください。月商規模が大きいほど上位プランの手数料率の低さが効きます
  3. 年払い切り替えは「半年以上の安定運用後」: 途中解約リスクがあるため、運用感が固まってから年払いに切り替えるのが堅実です

UpPromoteは機能網羅性と4段階のプラン体系が強みで、ストアの成長段階に合わせて柔軟にスケールできるアプリです。使い方の詳細はUpPromoteの使い方ガイド、Shopifyの自社アフィリエイト全体像はShopifyで自社アフィリエイトを始める方法、アプリ vs ASPの判断軸は自社アフィリエイトとASPの違いも併せてご覧ください。